大野事件について思う
福島県立大野病院で帝王切開手術を受けた女性が死亡した、いわゆる「大野病院事件」に無罪判決が下りました。僕はこの事件について陰ながら医師側を応援していたので、この結果に安堵しています。
産科医に無罪判決 帝王切開での女性死亡事故 福島地裁
http://www.asahi.com/national/update/0820/TKY200808200054.html
僕は医師でも医療関係者でもないので、産科医の処置が妥当なものであったかどうかは分かりません。いろいろと読んだ感想としては、産科医にミスは無かったという印象ですが、その点については判断しないことにしています。「裁判所の判断として医療ミスは無かった」、ただそれだけのことだと考えます。
僕は医療ミスの少ない病院・医師に診てもらいたいと思っていますが、それ以前に大前提として、医師にはなるべくベストな環境で医療に臨んでほしいと願っています。
日本には最先端の医療機器があり、出産における死亡率は母子ともに世界最低水準(それでもゼロでは無いし、ゼロは有り得ない)。科によって差はありそうですが、日本の医療技術は高いレベルにあります。
ヤブ医者に当たる可能性はあるのだけれど、僕はそれ以上に、激しいストレス、極度の人手不足、過酷な労働環境に悩まされ、本来の能力を発揮できていない医師に当たる可能性の方が高いと感じています。こんな状況が正しいとは思えません。
僕が見る限り、新聞・テレビは相変わらず医療事故なら何でも医師側を叩いています。この事件のような「落ち度の有無が容易に判別できない」場合でも関係なく叩いています。北九州八幡東病院の爪はがし事件の時もそうでした(この事件は病院側の対応にも問題がありましたが)。
ただ、なぜマスコミが医療ミスを叩くかというと、確かに医療不信が民意としてあるからだと思います。この事件に関しては医師に同情しますが、病院は概して閉鎖的なので、見えないブラックボックスに対する恐怖が普通の人にはあるだろうし、僕にもあります。これってコミュニケーション不全ですよね。
医療ミスに関して調査する第三者機関の創設が、厚生労働省で検討されているそうです。厚生労働省管轄だと、検察に関与すること(不当な起訴を抑止する、など)は出来なさそうですが、医師側と患者側を繋いで、お互いをケアできる機関になればと、一般人としては願います。医師は不当な批判から免れるべきだし、患者は真実を知るべきだ。
医療は僕たちを救い、僕たちは医療を支える、そんな関係が理想だと考えます。
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