トップページ > 広告・マーケティング > モスバーガーと宮田識とデザイナーの領分

モスバーガーと宮田識とデザイナーの領分

2007年11月14日 | カテゴリ:広告・マーケティング
はてなブックマークSave This Page to del.icio.us このエントリーをlivedoorクリップに追加このエントリーをニフティクリップに追加このエントリーをBuzzurlに追加 このエントリーをPingKingポッケに追加このエントリーをFC2ブックマークへ追加このエントリーをnewsingへ追加

モスバーガーが赤字に転落し、経営陣のコメントでは「初導入したクーポンが影響した」とのことなのだけど、2chでは味が落ちたのが原因だろうというのがもっぱらの見解のよう。

「クーポン利用率が予想以上に多く...」 モスバーガー、赤字に転落
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1054937.html

僕はほとんどモスを利用しないので味のことは分からないし、そもそも久しぶりにモスバーガーの存在自体を思い出したほど。で、なぜか、連鎖的にアートディレクター宮田識のことを思い出した。

僕が宮田識を知ったのは10年前、大学に入る直前の頃。当時ちょうど僕はデザインを志し始め、目標になる人物を探して書籍やら雑誌やらを物色していた時期であり、そんななか雑誌「デザインの現場」の特集で宮田識を知った。

宮田識は広告代理店からの仕事を一切受けないという非常に稀なアートディレクターで、クライアントとのコミュニケーションをとても重視する。その代表的事例がモスバーガーであり、彼は創業者 故・櫻田社長とともにモスの5年後、10年後の未来に向き合い、会社のアイデンティティにまで大きく関わったという。

僕はこの話を読み、デザイナー(アートディレクター)の本当の領分は単にビジュアルを作ることだけでは無いということを学んだ。デザイナーはクライアントに対して、より素晴しくあってほしいと常に願っている。杜撰な内部の表面だけ無理矢理取り繕うような仕事を要求されても黙ってこなすけれど、それでも常に願っている。

でも、殆どのデザイナーは自分の矮小な領分を越えることができずにいる。モスの事例は理想であり、世の中にこんな例はほぼ皆無なのだけれど、対象にあと一歩踏み込んで、互いによりよい状態を作り出す勇気が必要なのだ。そうやって世の中は少しずつ良くなっていく。

と、最後はもうモスの味の話とは全然関係なくなってしまったのだけれど、宮田識はいま何を思うのだろうか。まだモスの仕事に携わられているのなら、黙ってることはないだろうな。きっと。

posted by nac | permalink | comments (0) | trackbacks (0)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.nackle.com/mt/mt-tb.cgi/144

コメント

コメントを投稿

(承認されるまでコメントが表示されない場合があります)

プロフィール

Powered by Movable Type 4.1